「水出し緑茶って危険なの?」
「水出し緑茶を安全に作る方法は?」
このような疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。
結論、水出し緑茶そのものに危険性はありません。
ただし使用する水(水道管)によっては、健康被害がゼロとは言い切れない可能性もあります。
そこで今回の記事では、水出し緑茶が危険ではない理由を紹介するとともに、水出し緑茶が危険と言われる理由と安心・安全に水出し緑茶を作る方法も紹介します。
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水出し緑茶自体は危険ではない
結論、水出し緑茶自体は危険ではありません。
そもそも、水出し緑茶とは、緑茶の葉を冷たい水または常温の水で時間をかけて抽出する方法で作られる緑茶です。
急須やティーポットに茶葉を入れて熱湯を注ぐ従来の方法と比べ、ビタミンCなどの栄養素が破壊されにくく、カフェインの抽出も抑えられるため、カフェインに敏感な人や夜間に飲む際にも適しています。
また、水出し緑茶は苦味が少なく、自然な甘味が感じられるのが特徴です。
日本の水道水は安全に使用できる
日本の水道水は厳しい基準と管理の下で提供されており、一般的には高い安全基準を満たしています。
また、各自治体や水道事業者は、水質テストを定期的に実施していることからも安全性に問題はありません。
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一部の水道水で作った水出し緑茶は危険な可能性がある
基本的に、日本の水道水は安全に利用できるものの、古い建物や長期間放置された水道管で水出し緑茶を作る際には危険性がないとは言い切れません。
その理由として、古い建物や長期間放置された水道管は、水道管がサビている可能性があり、体への悪影響の危険性がゼロではないから。
そのため、水道管が錆びている可能性がある家庭の水道水で水出し緑茶を作るには注意が必要です。
しかし、日常的に水道水を利用し、定期的な点検が行われていれば、水道管は殺菌された状態を保ち、サビの発生は低く抑えられます。
水出し緑茶が危険と言われる3つの理由
以下では、水出し緑茶が危険と言われる3つの理由を紹介します。
- 水道管が劣化していると有害物質が混ざる恐れがあるから
- 食中毒のリスクがあるから
- 水道水にはカルキが含まれているから
1.水道管が劣化していると有害物質が混ざる恐れがあるから
一般的に、水道水は安全基準を満たすよう厳しく管理されているため、そのまま飲用したり料理に使用しても危険性はありません。
しかし、水道管が古く劣化している場合、錆や他の有害物質が水道水に混ざる可能性があり、これが水出し緑茶に用いられると、その有害物質が健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
したがって、水道管の状態を定期的にチェックし、必要に応じて修理や交換を行うことが重要です。
また、安全においしく飲みたいという方は、ウォーターサーバーの水や市販のミネラルウォーターなどのクリーンな水で水出し緑茶を作ることをおすすめします。
2.食中毒のリスクがあるから
水出し緑茶は、冷水でゆっくりと抽出して作られます。
長時間かけてゆっくりと抽出していることで、細菌が増殖する恐れがあることも危険と言われる要因の1つです。
特に夏季には、温度が高くなることで細菌が急激に増える可能性があり、食中毒を引き起こすリスクがあります。
細菌が増殖することを避けるためには、抽出する際の容器や器具が清潔であること、適切な温度で保存されていることを確認する必要があります。
さらに、通常は6時間以内に抽出を完了させる、必ず冷蔵庫で保存する、できる限り当日中に飲み切ることが重要なポイントです。
3.水道水にはカルキが含まれているから
日本の水道水は安全性を保つ目的で、塩素が含まれており、これが緑茶の本来の風味を損ねることがあります。
上述したように、日本の水道水は安全ではあるものの、塩素は人体に有害な影響を与える可能性が無い訳ではなく、特に長期間にわたる摂取は避けるべきと言われています。
水出し緑茶を作る際には、浄水フィルターを通した水やミネラルウォーターを使用することで、この問題を回避することができます。
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水道水でおいしい水出し緑茶を安心・安全に作る方法
水出し緑茶を作る際にはいくつか注意点があります。
以下では水道水を利用して、安心・安全に、かつおいしい水出し緑茶を作る方法を紹介します。
- 準備するもの
- 作り方
準備するもの
準備するものは以下の通りです。
- 1リットルの軟水または水道水(煮沸後冷ます)
- 緑茶の茶葉:10~20g(お好みで調整)
- 清潔なボトルやポット(1リットル容量)
- グラス
作り方
作り方は以下の通りです。
① 清潔なボトルに適量の茶葉を入れる
10~20gの茶葉(大さじ2~4)をボトルに入れます。この量はお好みにより調整可能です。
② 水をボトルに注ぐ
氷水や冷水を使用し、軟水を推奨します。1リットルの水に対し、10gの茶葉を目安に使います。
③ 冷蔵庫で30分~2時間浸出させる
茶葉が長時間浸かると苦味が強くなるため、お好みの味になったら茶葉を取り除きます。ボトルが2つあると便利です。
④ 旨みを均一にする
飲む前にボトルを軽く振り、沈殿した旨みを均一にします。完成した水出し緑茶はできる限りその日のうちに飲みきりましょう。
水出し緑茶のメリット
水出し緑茶は、その名の通り冷水でゆっくりと抽出した緑茶の一種で、これが緑茶が持つ様々な健康と美容に関するメリットを更に高めています。
以下では、水出し緑茶が持つメリットをいくつかピックアップし、それぞれ詳しく解説します。
- カフェインが少ない
- アミノ酸が多く含まれている
- 免疫力を高めてガンを抑制する効果が期待できる
- 抗酸化作用があるため美容効果が期待できる
カフェインが少ない
温水で緑茶を淹れると、カフェインが早く抽出されるためカフェイン含有量が多くなります。
しかし、冷水でじっくりと抽出する水出し緑茶はカフェインの抽出を抑えつ作れるため、カフェインに敏感な方にもおすすめです。
また、カフェインの摂取を減らすことで、心拍数の上昇や不安感の減少など、リラックスした時間を過ごすことが可能になります。
アミノ酸が多く含まれている
水出し緑茶は、アミノ酸の一種であるテアニンが豊富に含まれています。
テアニンはリラクゼーション効果があるとされ、ストレスの軽減や心地よいリラックス状態を促進する働きも。
また、アミノ酸は体内で多くの重要な役割を果たし、健康的な身体機能の維持に貢献してくれます。
これにより、心と体の両方に有益な影響をもたらすのです。
免疫力を高めてガンを抑制する効果が期待できる
緑茶に含まれるカテキンという成分は、強力な抗酸化物質であり、細胞のダメージを防ぐことで、ガンのリスクを減少させることが期待できます。
特に時間をかけて緑茶を抽出する水出し緑茶はカテキンが豊富に含まれるため、免疫力の向上やガン細胞の抑制に効果的です。
毎日の食事に水出し緑茶を取り入れることで、ガンに対する防御機能を高めることができます。
抗酸化作用があるため美容効果が期待できる
緑茶に含まれるポリフェノールは抗酸化作用が高く、肌のアンチエイジング効果が期待できます。
特に、水出し緑茶はポリフェノールが豊富に含まれるため、皮膚の老化を防ぐとともに、肌のハリや弾力を保つ助けとなります。
また、抗酸化物質は体内のフリーラジカルを中和し、細胞の損傷を予防する効果も。
これにより、皮膚の健康を維持しながら美しい肌を長持ちさせることができるのです。
毎日の美容ルーティンに水出し緑茶を取り入れることで、美容効果を実感できるでしょう。
水出し緑茶のデメリット・注意点
上記では、水出し緑茶のメリットを紹介しましたが、いくつかデメリットや注意点も存在します。
以下では、水出し緑茶のデメリット・注意点を紹介します。
- お茶を作るまでに時間がかかる
- カテキンやカフェインが抽出しにくい
- 水道管によっては危険性がゼロではない
お茶を作るまでに時間がかかる
水出し緑茶の一つのデメリットは、お茶を作るまでに時間がかかる点です。
熱湯を使用した通常の緑茶とは異なり、水出し緑茶は冷水でゆっくりと抽出するため、5時間〜6時間程度の時間が必要。
そのため、いつでもすぐに緑茶を飲みたいという方は不便に感じるでしょう。
カテキンやカフェインが抽出しにくい
水出し緑茶は、熱湯を用いる方法に比べてカテキンやカフェインの抽出が難しいというデメリットもあります。
特にカテキンは抗酸化作用があり、健康効果が注目されていますが、水出しではその量が減少してしまう可能性があります。
ただし、これは逆にカフェインの摂取を控えたい人にとってはメリットともなりえます。
水道管によっては危険性がゼロではない
水出し緑茶を作る際に使う水道水の品質が問題となることもあります。
古い水道管からは有害物質が漏れる可能性があり、これが水出し緑茶に影響を与えることがあります。
さらに、水道水にはクロロホルムなどの消毒剤が含まれることがあり、これが緑茶の味や健康効果を損なう恐れも。
したがって、水出し緑茶を安全に楽しむためには、水の品質に十分な注意を払うことが重要です。
そのため、安心・安全に水出し緑茶が楽しみたいという方には、浄水器の使用やウォーターサーバーの利用をおすすめします。
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水出し緑茶に関するよくある質問
以下では、水出し緑茶に関するよくある質問を紹介します。
- 水出し緑茶の保存方法は?
- 水出し緑茶は茶葉を入れたまま保存しても良い?
- 水出し緑茶は煮沸消毒すべき?
- 水出し緑茶とお湯だし緑茶の違いは?
水出し緑茶の保存方法は?
完成した水出し緑茶は冷蔵庫で保管し、なるべく早期に消費しましょう。
保存容器としては清潔なガラス瓶やステンレス製のボトルが適しています。
容器の口元は密閉できるタイプを選び、なるべく空気に触れないよう注意することも重要です。
また、茶葉が長時間浸かりすぎないよう、適切な時間が経過したら茶葉を取り除くようにしましょう。
水出し緑茶は茶葉を入れたまま保存しても良い?
茶葉を入れたまま保存することはお勧めしません。
茶葉を長時間浸けたままにすると、茶葉から苦みや渋みが多く抽出され、味が悪化してしまうからです。
また、茶葉が長時間水に浸かることで、微生物の増殖のリスクも高まります。
したがって、水出し緑茶を最良の状態で楽しむためには、抽出時間が過ぎたら茶葉を取り除き、清潔な容器に移して冷蔵庫で保存することをお勧めします。
水出し緑茶は煮沸消毒すべき?
水出し緑茶を調製する際の水の品質は非常に重要です。
煮沸消毒は必須ではありませんが、安心して摂取できるように、特に水道水を使用する場合は煮沸して冷ました水を使用することをおすすめします。
煮沸することで水に含まれる可能性のある細菌や不純物を除去し、茶葉の本来の風味を損なうことなく、安全かつ美味しい水出し緑茶を楽しむことができます。
水出し緑茶とお湯だし緑茶の違いは?
水出し緑茶とお湯出し緑茶は、抽出される成分の種類と量です。
具体的には、水出し緑茶はエピガロカテキン(EGC)が豊富に含まれており、一方で、お湯出し緑茶はエピガロカテキンガレート(EGCG)が多く含まれます。
EGCGには炎症やアレルギーの抑制効果があるとされ、さらに一部のがん細胞の増殖を抑える効果も報告されています。
また、お湯を使用すると、お茶のカフェイン(苦味成分)とカテキン(渋味成分)が多く抽出されるため、水出しに比べて眠気覚ましや気分をリフレッシュする効果が高まります。
水出し緑茶を作るならウォーターサーバーがおすすめ
今回は、水出し緑茶が危険ではない理由、水出し緑茶が危険と言われる理由と安心・安全に水出し緑茶を作る方法を紹介しました。
上述しているように、水出し緑茶そのものに危険性はありません。
むしろ、健康面や美容面で体に良い成分が多く含まれているため、日頃から積極的に飲むことをおすすめします。
ただし、錆びている可能性がある水道管で水出し緑茶を作ると、健康に悪影響が出る恐れがあることも。
また、水道水には安全性を保つ目的でカルキ(塩素)が含まれており、味が損なわれることがあるなどデメリットも少なくありません。
そのため、安心・安全に、かつ、おいしい水出し緑茶を作るために、ウォーターサーバーや浄水器の設置も検討してみてはいかがでしょうか。