水コラム

水をよく飲む人にはどんな特徴があるの?水飲みすぎがNGな理由も解説

水は生命を維持するために必要最低限な存在であり、人間の体は約60%が水分で構成されています。

体に重要な要素である水分を正しく摂取することは、機能を正常に維持するために大切です。水分摂取のバランスが崩れると健康に悪影響が現れてしまいます。

この記事ではこまめに水分摂取する人の特徴と、そのメリットについて詳しく解説します。
また、たくさん飲んでも無害に思える水ですが、摂り過ぎるとどのようなリスクがあるのか、原因と予防法についても紹介します。

健康的なライフスタイルのために生活に正しい水分補給の習慣を取り入れてみましょう。

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水をよく飲む人の特徴


人間の体は水分が不足すると正常に機能しないため、水分をこまめに補給することは健康的なライフスタイルを維持するために重要なポイントです。

健康的な人の特徴に、質の良い睡眠、肌や髪の潤い、スリムな体型、高い集中力などがあります。

なぜ健康的な人の特徴が水をよく飲む人々に見られるのでしょうか? 水をよく飲む人と健康的な特徴の関係についてくわしく説明していきます。

睡眠の質が良い

良質の睡眠をキープするためには、適切な水分補給が重要な鍵です。

睡眠中も体は機能を続け、汗をかいて水分を失っています。そこで必要なのが、就寝前や起床後の水分補給です。水分不足は睡眠の質を悪くする一因となります。

水分が不足していると脱水状態を引き起こし、体は水分不足を補おうと血管を収縮させ、心拍数が上昇します。心拍数上昇は睡眠パターンを乱し、浅い眠りや断続的な睡眠におちいります。

だからといって寝る前に大量に水分を摂ると、夜中に何度もトイレに行くことになってしまいますので、適度な水分補給がポイントです。

寝る前にコップ一杯の水や白湯を飲むだけで睡眠の質が変わってきます。白湯にはリラックス効果もあるので、寝る前に一杯の白湯を取り入れてみてはいかがでしょうか。

良質な睡眠は昼間のパフォーマンス向上にも繋がります。

肌や髪に潤いがある

水を飲むことは美容効果も発揮します。

体に水分が十分に補給されていると、肌細胞は水分を十分に蓄え、健康でハリのある状態を保ちます。肌に水分が十分行き渡ることで、肌は自然なバリア機能を発揮し、外部からのダメージを防ぐことができます。

髪の毛の状態も体内の水分バランスに大きく影響されます。水分不足は抜け毛の原因となります。

たくさん水を飲んでいる人は健康的で柔軟さと透明感がある髪をキープできます。肌や髪の美しさの秘訣は、体のすみずみまで行き渡った水分による潤いが大きく影響しているのです。

高齢の人でも驚くぐらい肌がきれいでハリのある人を見かけますが、日頃からたくさん水分を摂る習慣が身に付いているケースが多くみられます。逆に体に水分が不足していると肌や髪に若々しさがなく老け込んで見えてしまう危険もあります。

スリムな体型の人が多い

十分な水分摂取は、ダイエットにも効果的です。

水を摂取すると一時的に満腹感を得ることができ、食事の量を自然に減らすことができます。特に冷水を飲むと、冷えた体温を戻すために通常よりもカロリーを消費するため、ダイエット効果が期待できます。

逆に脱水状態は体のカロリー消費を遅くしてしまい、ダイエットは逆効果となってしまいます。

こまめに水を飲むことによって食事量を抑えて、効率よくカロリーを消費する体づくりが可能です。これに適度な運動を組み合わせることによってスリムな体型を維持できます。

よく水を飲むことを習慣づけるとカロリーを消費しやすい体づくりができるだけでなく、肌や髪に潤いが行き渡り美容効果も見込めます。

水をよく飲む人にスリムな体型で美しい人が多くいるのはカロリーを消費しやすい体質だけでなく、体内の水分が十分に行き渡っているため肌や髪も美しくキープできる効果が水にあるからなのです。

集中力が高い

脳は約80%が水分でできており、機能を正常にするためには十分な水分が必要です。

脱水状態になると思考力や集中力、記憶力など脳の機能が低下することがあります。軽度の脱水でも集中力や気分、記憶力に影響が出ます。

仕事や勉強が良くできる人を観察してみると、こまめに水分を摂っているなんてことはありませんか?

約80%が水分で構成されている脳の働きがいい人は、しっかりと水分補給をして必要な水分量をキープしています。集中力が高まるとパフォーマンスはもちろん向上しますから、仕事中や勉強中には非常に効果的です。

水分をこまめに補給することで、頭脳の働きは最適な状態にキープできます。学校や職場でのパフォーマンスを高めるためには、コップ1杯の水が大きな違いを生むかもしれません。

水の飲み過ぎは水中毒になる恐れがある


適切な水分摂取は体の健康と機能的に重要ですが、それは「適度な量」であることが条件です。

では水分を摂りすぎるとどうなのでしょうか。

水中毒は通常であれば一時的な飲酒や過度な運動などによって起こる症状です。稀ではありますが深刻な健康問題を引き起こす可能性がありますので注意したいところです。

水中毒とその症状、そしてそれを防ぐための対策について詳しく紹介します。

水中毒とは?

水中毒は別名「水腫」「過水和」と言います。

過度の水分摂取によって体内の電解質バランスが乱れる状態によって引き起こされます。

体が適切に機能するためには、一定の水分と塩分(電解質)のバランスが必要ですが、あまりにも大量の水を短時間に摂取すると、水分と電解質のバランスが崩れてしまいます。

体内の濃度バランスが低下すると、水分が細胞内に引き寄せられ、細胞が膨張します。この症状は特に脳細胞に影響を与え、頭痛、吐き気、けいれん、意識障害、重篤な場合は昏睡や死に至る危険性があります。

水中毒で発生する症状

水中毒の初期症状は頭痛、吐き気、吐き気といった一般的な体調不良感から始まります。

これは体内の電解質バランスが乱れることによるもので、症状が現れた場合すぐに医療機関を受診することが重要です。

水中毒が進行すると、手足の痙攣、息切れ、疲労感、不安、意識不明といったさらに重篤な症状が現れます。重篤な症状が現れた場合は緊急事態なので救急車の手配を行いましょう。水中毒が重篤な場合、死に至る可能性もあります。

周囲の人がこれらの症状を示した場合は、早急に救急車の手配をしましょう。

水中毒にならないための正しい水分補給の仕方


水分補給は生命維持が重要ですが、その方法を間違えると予想外の健康リスクに晒される可能性があります。

水中毒が発症することは非常に稀ではありますが、可能性はゼロではありません。

水分を適切な方法で適量摂取することは、健康維持のために重要なスキルです。ここからは水分補給の正しい方法と、水中毒を避けるためのヒントについて詳しく説明します。

自分の適切な水分摂取量を知る

一般的に成人男性は一日に約3.7リットル(約13カップ)、成人女性は約2.7リットル(約9カップ)の水分を摂取することが推奨されています。これは平均的に見た水分摂取量であり、個人に最適な水分摂取量は年齢、体重、身体活動量、健康状態、気候などによって変わります。

例えば暑い日や運動をした日は、体から汗として水分が失われるので普段以上の水分が必要になってきます。また風邪やインフルエンザなどの病気の時、妊娠や授乳中も体は通常より多くの水分が必要となります。

自分の正しい水分摂取量を知ることは、適度な水分補給の始まりです。

一度に大量に水を飲まない

喉が渇いているからと言って一度に大量の水を飲むことはおすすめできません。水分補給は喉が渇いてからではなく、常にこまめにしていきましょう。大量の水分を短時間で摂取すると水中毒のリスクが高まります。

水中毒の原因の一つは、一度に大量の水分を摂取することです。体は一度に多量の水分を処理することができず、血液中の水分と電解質の濃度バランスが急速に低下します。

血液中の電解質濃度が薄まると水中毒を発症する可能性があります。

水分補給は一日を通してバランスよく少しずつ行うことをおすすめします。こまめな水分補給で体は十分に水分を吸収し、余裕のある水分を排出することができます。

なるべく常温の水を飲む

水分補給のために水を飲む際、冷たい水よりも常温の水を選んだ方が良いという意見もあります。

理由として常温の水は体温に近いため、体が水分を吸収がしやすいとされています。

一方、冷たい水を飲むと、体は冷えた体温を適温に戻すためにエネルギーを消費するのでダイエット効果が見込まれるとも言われています。

しかし、この点については科学的な根拠が十分には示されておらず、常温水より冷たい水を飲むことがよいということではありません。体調や気温を考慮して適温と感じる水を冷たい水・常温水・白湯など使い分けましょう。

水分補給の効率を重視するのであれば、常温の水を飲む方がおすすめです。

水分補給目当てで甘い飲み物を飲まない

ジュースや炭酸飲料などは簡単に入手できますが、甘い飲み物を水分補給目当てで飲むことはおすすめできません。

砂糖入りの飲み物は、一時的に喉の渇きを癒しますが、実際は体内で糖分が水分を奪う働きをしてしまいます。

本当に水分補給を目指すのであれば砂糖入りの飲み物は避け、無糖の飲み物やハーブティーを選ぶことをおすすめします。甘い飲み物は急激な血糖値の上昇があり、結果的に水分補給の目的を果たしません。

さらに、甘い飲み物はカロリーも高く、肥満や糖尿病のリスクも高まります。

手軽にコンビニなどで手に入る甘い飲み物ですが、水分補給に適さない上に過度な摂取は健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。水分補給には添加物の少ない飲み物の方が適していると言えるでしょう。

水は適切な量をこまめに摂取しよう

水分補給は、体の健康をキープする重要な要素です。

適切な量の水を摂取することで、体の各部位が効率よく機能し、全体的に健康状態が向上します。

適切な水分補給の方法を正しく実践することは、水中毒などの可能性のある健康リスクを防ぐためにも重要です。喉が渇いた時に一時的にする水分摂取ではなく、一日を通してこまめに水を飲むことが推奨されます。

こまめな水分補給を習慣化することで、毎日の健康維持に効果が見込まれます